放射線治療科、放射線診断科

当科で扱う主な疾患と症状

  • 前立腺がん
  • 肺がん
  • 脳腫瘍
  • 子宮頸がん
  • 肝細胞がん
  • 膵臓がん
  • 乳がん
  • 悪性リンパ腫
  • 頭頚部腫瘍 など

サイバーナイフM6による定位放射線治療

サイバーナイフは、ロボット技術により、非常に複雑な腫瘍でも極めて高い照射線量を照射することができます。また、照射中でも常に腫瘍を検出し、腫瘍の動きを追尾することができます。この機能により、体内での腫瘍の移動に対する不安もありません。患者さまは、自然な呼吸のまま横になっているだけで、高精度な放射線治療が受けられます。
サイバーナイフM6は、世界ではじめてマルチリーフコリメータ(照射野絞り)とロボットアームによる放射線照射装置の機動性を融合しました。これにより、放射線治療における高い柔軟性と効率性を実装し、標準的な治療だけでなく、患者さま一人ひとりの状態に基づいた治療法を提供します。

トゥルービーム

放射線治療装置に内蔵されたエックス線画像装置を用い、高精度に放射線治療を行います。サイバーナイフM6が脳腫瘍など小さな病巣へのピンポイント照射を得意とするのに対し、トゥルービームは広域にわたる大きな病巣への照射も短時間で安全に行います。
両装置が揃うことにより、トヨタ記念病院における放射線治療の適応範囲が拡大しただけでなく、がん治療の可能性や選択肢も大きく広がりました。

CT

CTとはComputed Tomography の略であり、X線管球を体の周りで回して撮影し、撮影したデータをコンピュータで計算して人体の断面像を作り出す検査です。断面像であるため、単純X線写真より場所・形の把握が容易であり、横断像だけでなく、冠状断・矢状断も作成可能です。また、造影剤を使用し血管・血流など付加情報を得ることができます。CT検査の適応は、全身の各部位、各臓器に及び、奇形、炎症、腫瘍、外傷、血管病変など多岐に及びます。

MRI

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略であり、磁石と電波(ラジオ波)を使って体内の原子核を共鳴させ、断面像を得る検査です。CTとは異なりX線を使用しないため、被ばくは生じませんが、とても強い磁石を使うため、それに伴う様々な注意が必要となります。異なる組織を区別する能力が高く、T1強調像、T2強調像、拡散強調像などのさまざまな種類の撮像法があり、得られる情報の種類が多いという特徴があります。MRI検査の適応は全身の各臓器に及びますが、中枢神経領域、整形外科領域、婦人科領域、肝胆膵領域などで実施される割合が多くなります。

PET

PETとは、Positron Emission Tomographyの略であり、陽電子(positron)を放出する放射性同位体を用いた核医学検査です。当院ではFDGという放射性医薬品を用いたFDG-PET/CTが行われます。FDGはグルコースに似た薬剤で、糖代謝の強い組織に集積します。悪性腫瘍や活動性炎症は糖代謝が高いので、 FDGが集積しやすく、検査画像として可視化されます。腫瘍の進展範囲、悪性度、転移の有無を知るために優れた検査です。

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