ICUでのリハビリテーション(早期離床、リハビリテーション加算)
当院では、医師・看護師・リハビリによる専門チームを設置し、48時間以内に離床計画を作成しています。救命病棟より積極的に介入を開始することで、患者さまの人工呼吸器管理期間の短縮、ADL低下予防、それに伴う在院日数の短縮と自宅退院率の向上を目指しています。
外来リハビリテーション(整形外科、心臓)
当院は急性期病院でありながら、外来リハビリテーションも実施しています。診療科の医師にシームレスに連携しながら、専門性の高いリハビリテーション技術を提供しています。入院中に術直後から担当し、必要時はリハビリ継続できます。
肩関節疾患の専門的な理学療法の遂行
当院は腱板修復術、バンカート修復術、人工肩関節(含:リバース型)など、肩関節の専門的な手術が行われています。当院で入院~外来まで継続してリハビリテーションを受けて頂く環境を整えています。理学療法士もエコー(超音波画像診断装置)を用い、動態評価をしながら進めるなど、最先端の医療を取り入れています。
ロボットリハビリテーション
当院はトヨタ自動車株式会社が運営しており、トヨタが開発した脳卒中による下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォークWW-2000」が導入されています。急性期での導入例は少ないため、開発部や近隣病院と検討を重ねながら活用しています。
天井走行リフトの活用(パラマウントベッド社製)
当院はリハビリテーション室で約50mに渡る体重懸架装置を設置しており、特に脳卒中、脊髄損傷などの患者さまに対して、体重を一部分免荷することで発症早期より歩行練習に取り組むことが出来ます。従来の介助に頼る方法より技士もハンドリングし易く、患者さまの動きを正しく誘導することができます。
当科の教育体制
理学療法部門
診療科別で分けた2つのユニットで臨床業務を行っています。ユニット内でも、より専門性の高い治療を目指しチーム分類をしています。各ユニットに主任が配置され、メンバーは経験年数や教育的側面を考慮してバランス良く配置されています。急性期において多様な疾患に対応できるジェネラリスト、およびスペシャリストの育成のため、年に1度のローテーションを実施しています。
作業療法部門
経験年数関係なくOT全員が脳卒中を担当し、それに加え診療科別に担当を振り分け臨床業務を行っています。入社後はじめの3年間は主に脳卒中を担当し、職場先輩を中心に誰にでも相談できる環境の中で、重点的に知識や技術を学びながら様々な症例を経験することができます。また、診療科別に担当を振り分けることで、より専門性の高い作業療法を提供できる体制になっています。
言語聴覚部門
病棟別(診療科)で担当を振り分け臨床業務を行っています。各病棟を専任することでその病棟の医師や看護師、他コメディカルと連携が取りやすくなり、より質の高い医療を提供することができています。また、各診療科で専門性の高い技術を身につけることができます。当院の言語聴覚士は年齢・経験年数の幅が広いため教育体制が整っており、コミュニケーションも取りやすい環境となっています。
創意くふう
トヨタ自動車の企業立病院であるため、トヨタのカイゼン活動も実施しています。創意くふう制度は、日々の業務で工数削減や患者満足度向上に対してカイゼンを行い、書類にして提出するものです。その提案件数は毎年150件以上となり院内でもトップの実績があります。
QC活動
品質管理(Quality Control)を向上させるために企業が行う改善活動のことで、当科は毎年のように院内発表大会で優秀賞を受賞し、「医療の改善活動」全国大会に出場しています。普段の臨床以外にも目標を掲げて活躍することができます。